■お礼
まずはこの様な機会を与えてくださいました aet様に感謝いたします。
果たして私のような者にレビューができているのか、評価環境に不足は無いのか甚だ疑問ではあらますが、とらえずレポートさせて頂きます。
■Burn-In
試聴前にケーブルのBurn-Inを24時間程度行ってくださいとありました。また試聴品が到着時時間が取れなかったこともあり、まずしっかりBurn-Inをすることから始める事にしました。本来は使うべき所に組み込んで行うべきだとはおもいますが、以下の様な環境で実施しました。
・プレーヤー:iPod touch
・トランスポート:Wadia 170 iTransport
・プリメインアンプ:AirBow TERA Cryo Limited
まずケーブルは、アンプとトランスポートのアナログ出力に接続し、プレーヤーにXLOのBurn-In信号を取り込みそれをリピート再生することで実施しました。時間は100時間超です。ケーブルを接続するにあたり、方向が記載されておりませんでしたので、マーキングの文字列方向で揃えました。実際上記環境を構築したのですが、ケーブルコネクタの精度の高さに驚きました。説明書にはキツイという表現でしたが、抜き差しする際にきっちり方向が揃っていると注射器のシリンダーが滑るように、ある一定の抵抗を保ったままスコッと気持ちよく入ります。しかしちょっとでもずれがあると、たたり前ですがキツクなります。これは抜く際も同様で、引っ張る方向がズレていると抜くのに力が必用でした。
■試聴1
まず、従来のケーブルとの違いを知りたくて以下の環境を設定しました。
・CDプレーヤー:LINN IKEMI
・プリメインアンプ:AirBow TERA Cryo Limited
・スピーカー:PMC FB-1
・サブウーファー:SALOGIC D-Cube
・比較ケーブル:LINN BI12
プレーヤーには2つのRCA出力があり、それにそれぞれのケーブルを接続し、アンプ側で切り替えて比較しました。これはケーブルを切り替える時間が最短であることによります。
■試聴結果1
違いが判らなかったらどうしよう、と不安一杯でまずは従来のケーブルで聴きく事から始めました。
まずは愛聴盤 Eagles hell freezes over。いつもの感じを確かめつつ、HCR LINE EVO 1.2 RCAに切り替えます。おぉ~!拍手の生々しさが違いぞ!!というのが第一印象。アコースティックギターの艶が違うような感じもします。
続いて女性ボーカル。MAYA She's Somethingを聴いて見ます。今度はまるでヘッドフォンで聴いたような感じのボーカルがします。私はヘッドホンはULTRAZONE Edition9を利用しておりますが、これで聞いたときのような感じの解像度感がしました。音が細かいのです。
今度はピアノはどうだろうかと児玉桃 impressions。やはり解像度が上がった感じがします。やっぱりタッチの表現が上がってます。
フルートはLynxのSweet Classics Primaveraを聴いてみました。ffの時の感じや長く伸ばした時にこれまでより音楽性を強く感じます。ちょっとびっくり。
オーケストラではブルックナー交響曲第4番変ホ短調ロマンティック。個々の楽器の位置が狭くなった代わりに「ふわぁ~」と降ってきた音が「バスバス」って来る感じと「ふわふわふわ」と残る感じに、気のせいかなぁ。
JPOPsも試してみました。古いですが宇多田ヒカルDEEP RIVER。コンプレッションが効いた曲ですがいい感じです。ただし全体から感じる温度は下がった気もします。それとこれでもかって低域がブーストされた曲作りが伝わります。
■試聴2
最後に、本来このケーブルを使おうと考えていた場所に設定しました。
・CDプレーヤー:LINN IKEMI
・DAC:CHORD QBD76
・プリメインアンプ:AirBow TERA Cryo Limited
・スピーカー:PMC FB-1
・サブウーファー:SALOGIC D-Cube
このDACとプリメインアンプの間の接続に使用しました。最初からこの環境で比較しなかったのは以下の理由によるものです。
・DACのRCA出力は1系統しかなく、ケーブルを素早く切り替えることができない
・DACのRCAコネクタは、DAC基板に直接実装されており、試聴によるケーブルの抜き差しを繰り返すことによるダメージを与えたくなかった(これは御社ケーブルのコネクタが端子に対してキツメであると記載されていたことによります)
■試聴2結果
この比較はケーブルの抜き差しをせず、いきなり切り替えた環境での試聴であり、過去の記憶との比較となり、正確さを全く欠いているし、ブラシーボ効果が多分に紛れている可能性が高いのですが、ご容赦下さい。試聴1の曲+αを聴いています。
さて結果ですが、試聴1の環境より好ましい方向に行く感じです。具体的には次のような印象です。
・音の立ち上がりの雰囲気が出るようになったと思います。音が出た瞬間の感じでしょうか、トランペットの音の出だしやボーカルの掠れた唇の感じといった部分が出てきたような印象です。従来のケーブルではスルーされていた感じがします。
・音の消え際が長くなり、ホールトーンが出るようになった。多分上記と同じ理由かもしれませんが、ホールの大きさの違いが判る感じがしました。
・音数が増えた。DAC経由にすることで意識できなかった音が意識できるように、こんな所にこんな音が入っていたのかと気づくことがありました。
・クールでフラットな感じ。これはiPodなどでイコライザーの設定をフラットにした直後に感じる印象に似た感じ。スッとクールに音が静かになった感じというのでしょうか。やっぱりこれだよな!と思う瞬間がありました。
・ボーカルの輪郭が強調されたり低音の輪郭(ブワッ~がボワッヮヮ?)が意識できたり高音が刺さる曲は、それがザクッと深く刺さるようになる感じがする。
私自身の表現力や感性の足りなさもあり、御社の狙いと違った印象になっているかも知れません。もともと細かなところに気を止めて性格ではなく分析的なリスニングは苦手でして、エモーションが全て!といったリスニングスタイルです。今回の試聴において、ケーブルを交換したことで、何度もおぉ~!と曲に感動したところをなんとかエセ評論家風にまとめたものでお恥ずかしい次第ですがご笑納下さい。