STORY 開発秘話

オーディオケーブルの開発秘話(11)
  番外編 業界に大激震! ついにaetに調査のメスが?

◆ 「HHシリーズ3.5」が変えた「音楽の未来」

 前回も書きましたが「HHシリーズ3.5」は、「独自の設計技術」の開発によって評価が伸びた製品です。

 もう少し解説しましますと、「ボイシング技術」を参考にしています。と言っても音楽用語の「ボイシング」ではありません。

 誤解を持たれるといけませんので、あまり詳しくは書けませんが、「HHシリーズ3」は、音域帯としてはフラットです。これに対して「HHシリーズ3.5」は完全なフラットではありません。ほんの少しですが、微妙にでこぼこしています。

 この技術により、電気的には「ほんの少し」しか違わないにもかかわらず、人間には10倍くらい良くなって聞こえてくる事になります。

 それまでオーディオ関係者の間では「良い音」は「好み」の問題だと言われていました。しかし、音楽理論的には、そういう「主観的」なものではなく「客観的な特性」がある事は、以前から語られていたそうです。

 こういう「音楽理論」等をとりれて設計されたのが「HHシリーズ3.5」だったのです。

◆ 番外編 HHシリーズの流通が止まる日

 この新しい「独自の設計技術」を採用した「HHシリーズ3.5」は、さらに大人気となり、売れに売れて行きました。(本当にありがとうございます。)

 ところがここで「思わぬ事態」が発生したのです。

 実際、aetの小原は、「音楽好きの一人の若手工業技術者」にすぎません。「良い製品を作れば、きっと評価してくれるだろう。」と考えて一生懸命やってきただけです。営業や販促はあまり詳しくはありません。

 代理店も当初は大手が相手にしてくれなかったので、数人規模の小さい所にお願いしていました。したがって、結果として「日本でもっとも売れた高級オーディオケーブルの多くを、ほんの数社の名もない零細代理店が独占的に扱っていた」という事になります。

 ある頃から、「注文をしても商品が届かない」「代理店と連絡がつかないがどうなっているのか?」というクレームが店舗さんから届き始めました。

 調べて見ると、HHシリーズが売れたせいで、景気のよくなった代理店さんが、うれしくなって「リフレッシュ休暇」をとったり「海外旅行」に出かけたりしていたそうです。

 これは信じられない話ですが、事実です。仕事さえちゃんとやってくれれば、休暇を取ろうと、海外に行こうと全然問題はありません。が、仕事をさぼって休まれたのですから大変でした。

 流通が止まり「また小原は遊んでる」と言われ始めました。

◆ 業界に大激震! ついにaetに調査のメスが?

 その後、信用も実績もつき、大手の代理店が取り扱ってくれるようになりました。

 その結果、大手代理店経由に流通ルートが移った為、もとからの中小代理店とのトラブルが発生しました。

 このヘンは、あまり楽しい話ではないので詳細は省きますが、「納入代金を払わない」とか、ひどいネガティブ・キャンペーンを行われたり、という「お決まり」のパターンでした。

 この時、実際にはかなり厳しい状況した。生産工場とか協力会社30社くらいに巻き込んだ批難中傷を受けていたのです。

 あまりにひどい状況に、ついに業界のリーダー(出版社の重鎮や評論家)が集まって独自に調査に乗り出したのです。「どっちが本当の事を言っているのか?」を、調査会社に頼んで調査したのです。

 徹底的に調べられた結果、ほぼ100%認められ、信用度を上げる事ができました。

◆ 「ニセ小原」大量発生事件

 この時期から「見かけ」や「言っている事」はほとんど同じ、「高級オーディオケーブル」が市場に出回り始めました。

 ただし、中身はまったく違います。調べてみると中国で安く作っているので価格ほどの中身はありません。また、その為「JAPAN」とは書いていますが「MADE IN JAPAN」とは書いていなかったりします。

 また、面白い「逸話」も誕生していました。「実はHHシリーズの本当の開発者・設計者は別にいる。その開発者は現在aetを止めて別会社に移り、 新たに作ったのがこのケーブルだ。」とか「こっちの製品が実はオリジナルで、HHシリーズは模倣品だ。」と言う話がまことしやかに語られた時期もありまし た。

 さらに、小原の偽物も大量に発生した時期があります。

 小原の名前を語ってTV局とかレコード会社の現れ、アーティストに会って自社のまがい物のオーディオケーブルを売りつける人がいたそうです。

 実際に小原がソニーミュージックさんを訪れた時の話です。受付で「aetの小原です。」と言っても通してくれなかったそうです。「先日、aetの小原社長がお見えになりましたが、別の方でした。」と言うのが理由でした。この時は、先方の担当者の方に受付まで降りてきていただき、疑いを晴らす事ができました。

 実際に、小原は今年35歳の音楽好きの若手工業技術者にすぎません。さらに見た目はもう少し若く見えます。某大手レコードメーカーを訪問した時には、「aetのバイトが来た」と思われていた事もあります。

◆ 電気用品取締法(現在の電気用品安全法)違反で一斉摘発

 この様に粗悪品を高級品と言い、他人の名前まで勝手に使って、やりたい放題のビジネスを繰り広げてきた企業も、結局は後に違反がばれて、電気用品取締法(現在の電気用品安全法)違反で一斉摘発となったようです。

 認可をとっていないのに認可済みで表記で販売をしていた為です。

 最近では「PSE表示」商品があります。この商品は「PSE取得」製品ではありません。「PSE」を取得していないので「PSE取得」とは表記できません。そこで勝手に「PSE表示」と書いているだけです。

 したがって「PSE表示」は、独自の判断でPSEマークを表示しているだけで、技術、品質的な根拠はありません。

 これは公正取引法の不当表示(「必ず4k痩せせます!」のような)にあたり、違法な行為ですが、事実上罰せられることがありません。この点を逆手 に取った一部の業者が使用している手法ですが、お客様の安全、利益を著しく害する恐れがありますので、使用しないで欲しいのです。

 実際にトラブルがあったユーザーさんの報告も耳にします。この場合、業者に言っても「トラブルの原因はウチの商品ではない。」と言われるそうです。

 「JAPAN」と「MADE IN JAPAN」
 「PSE表示」と「PSE取得」

 是非、このような細かい点もチェックしながら、今後のオーディオライフを豊かで楽しいものにしていただければありがたいです。

 HHシリーズはこれで一端終了しますが、その後HHシリーズは、SIN・SCR・HIN・SCRへとラインナップを増強して、皆様によりすばらしい「音」をお届けするべく改良と改善を重ねております。

 また、「PSEシリーズの開発の秘密」とか、いろいろと新しい秘密を公開すべく準備をしています。

 これまで読んでいただいて本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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